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第39話「錆びれた昇降機」

last update publish date: 2025-11-23 05:01:01
 激しい戦闘が終わった翌日の街にはいつもどおりの静けさが戻っていた。

 数多の瓦礫がれきはというとルキシアナ製の運搬装置が街の外に運び出し、その魔力結晶の放つ光が微かに脈打っている。

 セリュオスはルキシアナの研究所の一室で目覚めると、目の前にはなぜか楽しそうに微笑むエレージアの姿があった。

「どわっ! ……朝からびっくりさせないでくれよ……」

「失礼ね。そこは、おはようって言いなさいよ。朝から可愛い幼馴染が添い寝してあげてるんだから!」

 セリュオスは一瞬幼馴染という言葉に思考が停止してしまうが、すぐに反論する。

「お前はいつから俺の幼馴染になったんだよ! 俺たちは勇者と魔王の関係だろ! 急な設定入れてきたら、混乱するだろ!」

「ケチね……。だから、モテないのよ」

 すべての発言が魔王としてどうかと思うが、彼女が拗すねてしまったことには違いない。

 それに、モテるかどうかも関係ない。

 仕方なく息を吐いたセリュオスが彼女を置き去りにして起き上がろうとしていると、部屋の入口に人影があることに気がついた。

「エレージアが魔王って、どういうこと?」

「あ
白浪まだら

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  • 時空勇者 〜過去に遡ったら宿敵の魔王と旅立つことになりました〜   第7話「覚悟を決めたダルク」

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  • 時空勇者 〜過去に遡ったら宿敵の魔王と旅立つことになりました〜   第2話「旅立ち」

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  • 時空勇者 〜過去に遡ったら宿敵の魔王と旅立つことになりました〜   第1話「勇者が生まれた日」

     この世界――アルスヴェリアには、とある勇者の伽噺話がある。 真っ暗な地中世界、緑溢れる樹海、呼吸すら困難な毒沼地帯。  燃え滾る火山の国、すべてが凍った景色。  金銀の輝かしい財宝、そして天空を支配する霹靂の魔王。 まさに勇者の大冒険。  それは遥か昔から伝えられてきた古いお話だ。 辺境のリオネルディアの村に住む青年のセリュオスは、その御伽話が子どもの頃から大好きだった。  勇者になった者が共に戦う仲間を集めて、人間たちを苦しめる魔王を倒すどこにでもあるような伝承。 でも、その勇者には普通と違う点が一つだけあった。  それ

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